審判員の知識とは
■審判員の知識
■審判員の種類
審判員にはレフェリー、チーフアンパイア、チェアアンパイア、ラインアンパイアがいます。補助員としてボールパーソンが試合をサポートしていきます。
■審判員の役割
@レフェリー
・出場するプレーヤーリストを大会ディレクターより受け取り、最終確認をする。
・ドローを確認し、JTAプレイヤーゾーンへ公開する。
・今日のオーダーオブプレー(試合のスケジュール)を作成する。
・トラブルを解決するため、コート上のチェアアンパイアと両プレイヤーから事情を聞き、状況を判断し解決する。
・雨天、日没などに伴う試合の中止・延期を決定する。
・試合の結果を保存し、JTAプレイヤーゾーンに公開する。
・トーナメント終了後、必要な報告書を作成し、JTAへ提出する。
Aチーフアンパイア
レフェリーとコミュニケーションをとり、審判員をコントロールする。
・大会に必要なチェアアンパイア、ラインアンパイア、ボールパーソンを招集し、トレーニングをする。
・各試合コートに滞りなく審判チームを送り込む。
・レフェリーの手助けをする。
Bチェアアンパイア
プレイヤーがプレーに集中できるような環境をつくり、試合の進行に必要なアナウンスをし、スコアカードを記入し、時間を計る。
[試合開始前にすること]
持ち物チェック、コートチェック、プレイヤーの服装チェック、プレーマッチミーティングをする。
[ウォーミングアップ(5分)中にすること]
スコアカード記入、ボールに目を慣らす、残り30秒になったら選手を紹介する。
[試合をコントロールするチェアアンパイアのテクニック]
ポイントを失ったプレイヤーを見て不満がないか確認した後、聞こえるようにアナウンスし、スコアカードを記入する。
ラインアンパイアが明らかなジャッジミスをした場合は速やかにオーバールールする。
試合中に困ったことが起こったら、すぐにレフェリーに連絡する。
[試合終了後にすること]
プレイヤーと握手したら、ただちにコートを離れる。
できるだけ早く本部に戻り、完成させて提出し、勝者とスコアを報告する。
Cラインアンパイア
担当するラインのイン・アウトを判定する。「アウト」「フォールト」「フットフォールト」「コレクション」と大きくきっぱりとコールすることでプレーをストップさせる役割を果たす。
[姿勢とボールの見方]
・サービスライン
サーバーの様子を見てトスアップのモーションを始めたらラインに視線を移す。
・ベースライン
いすをコートの内側に少し向け、ボールが深く飛んでくると思ったとき、ボールより先に視線をラインに移す。
・サイドライン
レシーバーの背後に立つときは、サーバー、担当ライン、レシーバーの3つが視野に入る場所に移動して構える。
・センターサービスライン
サーバーがトスアップのモーションを始めたらラインに視線を移す。サーバー側にいる場合はフットフォールトを見る。
[チェアアンパイアを助けるチームワーク]
プレーヤーがトイレに行くときにはチェアアンパイアの指示でプレーヤーについていき、途中で休憩やアドバイスを受けないようにチェックします。
クレーの試合では、チェアアンパイアからリクエストされた場合は、ボールマークの地点まで行き、ボールマークを指示します。
Dロービングアンパイア
チェアアンパイアがつかない試合コート2〜4面に1人、コート周りを巡回して試合がスムーズにフェアにおこなわれるようにプレイヤーを助ける。
・試合コートを準備する。
・試合コートでプレイヤーの到着と名前を確認する。
・服装を確認しプレイヤーに必要な情報を伝え、トスをする。
・ウォーミングアップの時間5分を計り、試合を開始させる。
・セルフジャッジのルールを守っておこなわれているか確認する。
・必要に応じてプレイヤーからのリクエストを応える。
・試合中のトラブルを解決する。
・試合結果をレフェリーに報告する。
3、補助員の役割
@ボールパーソン
プレイヤーのプレーにあわせてタイミングよくボールを受け渡し、コート上の邪魔なボールを拾い、プレイヤーがプレーに集中できるよう助ける。
[ウーミングアップ中]
5分間プレイヤーの様子を見ながら、途切れることなくボールを渡す。
[ファーストサーブがフォールトになったら]
邪魔にならない位置でも必ず拾う。すばやく拾ったら・正しい位置まで急いで戻る。ファーストサーブとセカンドサーブの間ではボールを投げてはいけない。
[インプレー中]
インプレー中は両腕を後ろにまわしてボールが見えないようにする。
[アウトオブプレーになったら]
サーバー側のボールパーソンはボールをプレイヤーに見せ、投げられる姿勢をとる。ボールを渡した後、足元のボールを拾う。レシーバー側とネット側はサーバー側へボールをまわす。
[ボールチェンジになったら]
「ニューボール」のアナウンスを聞いたらすべてのボールを審判台に持ってきて片づけ、新しいボールをサーバー側が持って戻る。
[ボールが外のフェンスに出たとき]
ボールが出た位置を覚えておいて、ポイントが終ったときに取りにいきます。見つからない場合や試合のボールの確認ができない場合はチェアアンパイアに報告します。
[エンドチェンジのとき]
ネットのボールパーソンはプレーヤーに顔を向けて立ちます。プレーヤーからのリクエストがあったり、チェアアンパイアにラインアンパイアやレフェリーへ伝言を頼まれることがあるからです。
参考資料:テニス指導教本T