コーチ学とは、聞きなれないと思いますが、1990年に日本スポーツ方法学会に「コーチ学研究委員会」が発足しました。まだ、歴史の浅い学問と言えます。
1994年に「コーチ学研究委員会」は「コーチ学入門」(1994)を出版しています。「コーチ学」のまとめを学術団体が実施したはじめてのことです。
「コーチ学入門」においては、「コーチ学」を方法学として構築を目指し、コーチの役割、資質等を論ずる「コーチ学原論」、関連6領域から論ずる「コーチ学基礎論」、そしてコーチングの実際を論ずる「コーチ学実践論」が著わされた。課題は様々あるにせよ,学術団体が公に「コーチ学」をまとめたという点で「コーチ学」がいよいよ萌芽から確立へ向けて進み始めた時期とも言えよう。しかしながら,その後の「コーチ学」は萌芽から確立,充実という進展がみられず,今日に至っても以前未成熟性が指摘されるのである。
「コーチ学」の経緯と展望 (吉田敏明)から引用
1990年に「コーチ学」は始まりましたが、現在もそれほど進展がみられていません。そこで、個人レベルで捉え方を変えながら「コーチ学」にチャレンジしていきたいと思います。