テニス指導者.com             知識を知恵に変える

普及が成功する条件

 

子どもがテニスを始めるきっかけは、親・兄弟がテニスをやっている(やっていた)、近くにテニススクールがあった、友達に誘われた。この3つが小学生までにテニスを始めた理由ベスト3になります。

 

 

最近では錦織選手でテニスが注目されていますが、その前は伊達選手、沢松選手など世界で優勝できるレベルの選手の活躍が、テニスをはじめる子どもたちを集めてくれます。さらに、「エースをねらえ」「テニスの王子様」「ベイビーステップ」などのアニメなども普及には役立ちます。

 

 

しかし、きっかけはどんな形でも、テニスが楽しくなければ長続きせず普及としては成功したといえません。子どもたちは、楽しければテニスを続けてくれる可能性が高くなるのです。

 

 

日本テニス協会では、テニス人口の拡大を狙ってPLAY&STAYを推し進めています。初めてテニスをプレイした子どもが面白くなるように、楽しくなるようにと考えられたプログラムです。

 

 

とにかく簡単にラリーが出来て、ゲームをすることでテニスの楽しさを伝えようと考えられています。テニススクールでもPLAY&STAYを取り入れたレッスンを行うところが増えています。

 

 

1つだけ問題があるのは、親のテニスに対するイメージ意識です。普通のボールを普通のラケットで打ちあえるようにと期待してスクールに通わせているのに、スポンジボールで小さいラケットで小さいコートの中で遊んでいるようにしか見えないと思っていることです。

 

 

小学生のころにテニスを始めて、普通のボール、普通のラケットでプレーしはじめた子どもは、ボールが弾みすぎて高いボールばかり打ってグリップが極端に厚くなったり、子どもにすれば重いラケットで振れなくて両手のフォアハンドになったりします。

 

 

このような状況で育ってきた子どもに、素質があり試合で勝とうとした時に、矯正に時間がかかり選手としては大成しなかった状況をたくさん見てきました。全員がそうなる訳ではないのですが、現在のスピード化されたテニスの世界では大変難しいことです。

 

 

子どもの体格、動ける範囲に適したボール・ラケット・コートを使うことで、子どもの頭が柔らかい時からゲームの戦術や戦略を使いこなせるようになり、いろいろなショットを学習できるのです。

 

 

最近はYouTubeで子供が大人顔負けの試合をしている動画を見ることができます。想像して下さい。その子供たちが身体が大きくなり順調に育てば普通のラケットとボールが打て出すと同時に試合にも勝てるということなのです。

 

PLAY&STAYと実際のプレ-のリンク動画

 

神経回路が出来上がる12歳までにすべてのショットを使えるようになるには、振れないラケットや行動範囲より弾むボールではできないのです。PLAY&STAYを使って指導してくれるスクールへ通わせることがテニスの上達とテニス選手への近道なのです。

 


HOME はじめに お問い合わせ プロフィール