PLAY+STAY(プレイアンドステイ)

 

PLAY+STAY(プレイアンドステイ)とは、I.T.F(国際テニス連盟)が開発したキッズ向けのプログラムです。子供の成長やレベルに合わせたボール、ラケット、コートサイズを世界基準で定め、段階的にレベルアップをはかる目的で作られました。

 

 

PLAY+STAYとはどのようなものなのでしょうか。できるだけ簡単に解説していきます。

 

■PLAY+STAYとは

 

初めてテニスをする人に、簡単にラリーやゲームをさせることが出来る道具と方法。

 

■PLAY+STAYのねらい

 

テニスを続けてくれる人を増やすこと。子供の時から本格的なゲームができること。

 

■PLAY+STAYに求められているもの

 

成功体験と上達を実感したい→早くテクニックが身に付く

 

ゲームをプレーして競い合いたい→ポイントやゲームを通じて練習しルールの中で戦う

 

活発に動きたい→楽しいプログラムでいつもプレーに参加できる

 

 

■PLAY+STAYの内容

 

PLAY+STAYははじめからゲームの要素を取り入れた練習をしていきます。それは調査結果から、テニスに対して子供も大人もゲームを楽しみたいという希望が多いからです。テニスを好きになって続けてくれるのはゲームの楽しさを伝えられたときです。ゲームを楽しむというのは仲間とコミュニケーションを取りながら一緒にプレーすることで、楽しさが大きくなります。テニスは一人ではできないスポーツです。

 

 

■PLAY+STAYの用具

 

PLAY+STAYで使用する遅いボールと小さいコートはテニスのテクニックを簡単に身につけられ、ゲームのバリエーションも増やすことができます。ボールが遅い=ボールのバウンドが高くならない=力の入る打点で打てる、ボールが遅い=準備が整う=狙ったところへ打てる、コートが小さい=動く幅が小さい=ボールに余裕をもって打てる。このようにPLAY+STAYは子供の動く速さ、子供の考える時間に合わせたプレーが出来るということです。

 

 

■PLAY+STAYの目標

 

早い段階からテニスの高度なテクニック(サーブやネットプレーなど)も、高度な戦術も使い分けることができます。それにより、頭の柔らかいうちにゲームプランを沢山作り上げることができ、実践に強い選手が生まれやすくなります。

 

 

■PLAY+STAYの注意事項

 

現場では、よくPLAY+STAYは「ノーグリップ・ノーフォーム」と言われますが、コーチとしては注意が必要です。確かにグリップや打ち方を教えなくてもある程度ラリーができるのがPLAY+STAYの特徴です。

 

 

しかし、将来テニスを続ける場合に、最初にさせておけば良かったと気づくことがあります。それは、ウエスタングリップとかイースタングリップとか言っているわけではありません。

 

 

グリップでは手の平と指全体でしっかり密着させて持つこと、フォームも振り方をいうわけではありませんが、ただ出来るだけ頭を動かさないで振ることです。これらは、機能的指導法と呼ばれる考え方のアドバイスです。

 

 

はじめてテニスをする大人にも子供にもテニスの楽しさを伝えやすい、テクニックも教えやすいPLAY+STAYは非常に有効なシステムです。

 

 

しかし、素晴らしいシステムでテニスが上手くなっても、指導者の接し方や言葉づかいで、子供たちにネガティブなイメージを与えないように細心の注意を払うことが必要です。

 

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