トレーニングの種類の知識

 

 

スポーツ活動に適した身体の能力を高める行為をトレーニングと呼びます。体力を向上させるトレーニングは運動の形態別や体力要素別に分類できます。

 

 

■形態別分類とは

 

 

形態別分類
 
@持続性トレーニング・・・・・・休息無しで軽度の運動を続ける
 有酸素系の運動で全身持久力を高めるには適している。水泳、エアロビ、ランニングなど
 
Aインターバルトレーニング・・・低強度と高強度の運動を繰り返す
 有酸素系と無酸素系を組み合わせてオールラウンドに向上できる。サーキットトレーニングなど
 
Bレペティショントレーニング・・高強度の運動と完全休息を繰り返す
 無酸素系の運動でスピード養成と最大酸素摂取量の改善。レペティションラン、ウエイトなど

 

 

■体力要素別分類とは

 

 

■体力要素別分類
 
@スピードトレーニング
 スピードには反応スピード、反復スピード、移動スピード、などがあります。
・反応スピードは五感からの情報を処理する速さで神経系の関与が大きい
・反復スピードは拮抗筋に関する相反神経支配の神経系の関与が大きい
・移動スピードは神経系だけでなく筋力・パワーの関与が大きい

Aパワートレーニング
 パワーは速い動きの中で大きな力を発揮する能力で、力×スピードで表します。
 実験の結果では1RMの30%の負荷が最も効果が上がります。
 
B筋力トレーニング
 筋力は筋肉が収縮するときに発揮される張力で、等尺性筋収縮・等張力性筋収縮があります。
・等尺性収縮(アイソメトリック)は筋肉が長さを変えないで力を発揮します。
・等張力性筋収縮(アイソトニック)は筋肉が伸び縮みしながら力を発揮します。

・短縮性筋収縮(コンセントリック)筋肉が短縮しながら力を発揮します。
・伸張性筋収縮(エキセントリック)筋肉が伸ばされながら力を発揮します。
・等速性筋収縮(アイソキネティック)筋肉の収縮スピードが一定のものでマシンを使います。
 
C筋持久力トレーニング
 筋持久力は一定の力を長時間維持できる筋力のことで、最大筋力の30%〜40%で限界までの
 回数がトレーニングの基本です。筋肉へ酸素の供給力と筋肉が酸素の利用する能力を高めます。
 
D全身持久力トレーニング
 全身持久力は筋肉だけでなく心肺機能も総動員して長時間の運動が維持できることで、酸素を
 取り入れる機能を高めます。有酸素的な運動も必要でサーキットトレーニングなどが有効です。

 

 

このようなトレーニングの種類がありますが、その方法や特徴と最も効果的な強度、量、頻度などを考えなければ思った効果は期待できません。チーム環境にもよりますが、トレーナーと指導者が一緒に選手を見ながら話し合うことができれば最高の結果を得られる可能性が高くなります。

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