経過分析法と機能分析法
テニスのレッスンは旧来の経験則による指導から科学的なアプローチの指導方法に変わってきました。コーチングがエビデンス(科学的根拠)を基に考えられるようになってきたのです。
これは、最近の言葉で言えば経過分析指導法から機能分析指導法に移行しているということです。
経過分析・機能分析双方の指導手順を示してみました。
<経過分析>
@コーチの理想のショットを打つ選手を見つけ動きを解析
A理想の選手と生徒のショットの動きの違いをチェックする
B理想の選手の動きに近づくような指導を行う
<機能分析>
@生徒のショットの動きをバイオメカニクスに沿って観察する
Aショットで上手く機能していない箇所をチェックする
B力の伝わらない原因を説明して改善策を伝える
これを見て分かるように経過分析は指導者側、機能分析は選手側を中心に考えたものです。
このように「経過分析」とは、指導者が理想の選手のショットを見て、診断して自分の独自の理論で、解説、矯正してしまいます。当然、身体的・感覚的に近い選手であればそのアドバイスが合うこともあるかもしれませんが、ほとんどの選手は上手くいきません。
すなわち、打ち方の方法だけを教えているので、選手個人がどのような能力を持っていて、どれぐらい機能的に使えているかなどを考慮せず、テクニックの解析に合わせることを目的に焦点を当てている指導法と言えます。
コーチは選手の持っている能力を最大限に発揮出来るよう指導していくことが重要なのです。