「ゴミをまたぐな」は指導者の心の習慣

 

「ゴミをまたぐな」は、俳優の哀川翔さんが子どもの躾に使っている言葉です。家訓の一つは嘘をつかないというもので、ゴミをまたいだ状態というのは改善点(ゴミ)に気づいているのにそれを無視しているすなわち嘘をついているのだという例として話したものです。

 

 

テニス指導者はいつも「ゴミをまたぐな」という気持ちを持たなければなりません。それは、本当は見えているものを「やり過ごす心の習慣」への警告ともいえるからです。

 

 

「ゴミ」を「問題」と置き換えてみればよく理解できます。小さな問題を気づきながら拾わなければ将来、大きな問題として取り返しがつかなくなるのです。ここでいう「拾う」は処理をすることです。忘れ物をさせない指導とも共通する考え方です。

 

 

具体的な「ゴミをまたぐな」は、例えば、選手の問題(ゴミ)が体力不足とすれば、15歳ぐらいだと体力は心技体の中では、またいでは通れない大きな問題です。しかも、体力的ものはすぐに処理できる問題ではないので3ヶ月程度の時間がかかります。ゴミの種類、大きさにより処理方法などが変わってくるのです。

 

 

一気に大きなゴミを捨てようとしても、大きさによってはゴミ箱に入らないので、少しずつ削りながら処理しなければなりません。すぐに捨てれるゴミと、時間をかけて捨てるゴミとの分別が重要です。このように、ゴミ(問題)の種類を分別しどのような処理の仕方をするかが指導者の仕事になります。

 

 

しかし、指導者がゴミに気が付けなければまたぐこともできません。普段からアンテナを張り、感性を磨き、ゴミを気づくことが大切です「ゴミに気づき」「ゴミを捨てて」進む道を綺麗に片付けることが成長に必要な行動なのです。

 

 

ゴミだと思っていた紙が、実は重要な書類だったということもあります。指導者は細心の注意を払って、ゴミを捨てるときにはゴミを確認することも忘れないでください。

 


HOME はじめに お問い合わせ プロフィール