枠をつくらない

 

枠をつくるというのは、限界を勝手に決めてしまうことです。限界をつくるとそこの手前までしか行けません。なぜなら、人は限界一杯まではなかなか頑張れないからです。どこかで妥協してしまいます。では、どのようにすれば打開できるのか。

 

 

例えば、県大会に優勝しようと目標を立てているとベスト4もしくは決勝で大半は負けてしまいます。ところが地域大会や全国大会で勝とうとすると、県大会は楽に抜けることができます。これは県から地域に考え方の枠を広げた結果です。すなわち県レベルを超えた頑張りがあったからです。これは考え方の幅を変える方法です。

 

 

オンコートでの例としては、J高校がやっているのを聞いて自分のスクールでもやってみました。よくある練習で振り回しと呼ばれますが、シングルコート一杯に走らせます。それを2面使ってやります。すると選手たちは1面のときと同じように走ります。シングルコートという限界を2面に広げた結果、走れる幅が変わりました。

 

 

このように、指導者が限界を決めることは選手の成長を妨げてしまいます。もちろん高すぎる目標ではあきらめを生み出してしまいますが、徐々に広げて選手の潜在能力を引き出し、ステップさせることができればこれまでにない成長を期待できます。

 


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