指導におけるトップダウンとボトムアップとは

 

ビジネス関連ではトップダウンとボトムアップとは組織管理の話ですが、指導者におけるトップダウンボトムアップは、情報や知識の順序付け戦略であり設計戦略になります。選手育成を目指す指導者はこの考え方が必要です。

 

 

指導者は選手やチームをトップダウンで見る必要性があります。下から眺めていてはトップへ続く道は見えません。どこに進んでいるのかの判断が難しくなります。上から見ることによって、現在の位置や状況が正確に把握でき、選手を最短距離で引き上げることが可能になるのです。

 

 

確かに、方向性はトップダウンの設計戦略で進みますが、ボトムアップで基礎練習、応用練習、フィジカルトレーニングなどを積み重ねていくときに、ボトムアップの質が選手の方向性を変えることもあります。

 

 

最初に立てた設計戦略(選手の達成目標)がボトムアップの質が高くレベルが予想を上回れば必然的に達成目標が上がり、反対に予想を下回れば下がるケースもあります。

 

 

どちらにせよ、指導者のトップダウン設計が基本に選手育成が始まり、ボトムアップ設計の質・量により選手の成長度合が設計戦略に反映され、さらに選手に合った指導が可能になります。

 

 

もう一つ大事なことは、選手とこの考え方を共有することです。そうすることによってお互いの考え方や方針が一致して共通理解が進みます。

 

 

共通理解が深まることで選手自身が自覚を持って練習に取り組み、指導者はさらに情報や知識を集め、指導に落とし込む勉強と研究を行う熱意が生まれてきます。

 


HOME はじめに お問い合わせ プロフィール