■その他の戦術的要素の知識
1、心技体の面から
心理面では、精神的に落ち着きの見られないプレーヤーは、いいプレーする時と悪いプレーをする時の落差が激しいといえます。なので、必ず崩れる場面があると自身に言い聞かせ、自身は安定したプレーを心掛けることが望まれます。
技術面では、どのプレーヤーにも苦手な技術があるが、それはレベルが上がるにつれて見えにくくなります。また苦手な技術があれば、プレーヤーはそこに対する対策を立てます。そのために相手の苦手ところを単純にねらうだけでなく、相手の得意な技術を使わせないという戦術が必要になります。
体力面では、相手の持久力をいかにして奪うかを考える必要があります。相手の様子や動きから相手の体力水準を把握し、相手のミスが出やすい状況を作り出すことを心掛けることが必要です。また、自分の体力低下を抑えるために、試合前や試合中の栄養補給についても十分配慮する必要があります。
?、試合環境の面から
テニスは試合の会場や日時によって試合環境が大きく変わるスポーツです。コートサーフェスは、球足の速いコートから遅いコートまでさまざまでありますが、いずれのサーフェスにおいてもラリーの主導権を握り、攻撃の展開を試みる必要があります。
コートコンディションは天候によって左右され、特に遅いコートでは雨天後の球速はさらに遅くなったり、湿度が高くなることで体力的に不安を感じたりすることが多いです。
太陽の向きなども利用したり、風を利用してボールコントロールするなど、自然環境は利用するという考え方が必要です。荒れた自然環境の試合はやりにくいと感じやすいものですが、条件は相手も同じであり、それを利用することも戦術です。
3、試合の流れから
ゲームを取る、セットを取る、試合に勝つためには、必ずどこかの場面でポイントやゲームを連取することが絶対条件です。ポイントを連取すべき場面で、自身にはどのような傾向があるか把握し、また相手にはどのような特徴があるか見極め、「勝負所」と言える場面で的確な戦術を選択する必要があります。
試合の中で注意する点として、3ポイント連続取られないようにすること、3ポイント連続奪取する事を心がけます。
参考資料:テニス指導教本T