ボールコントロールの知識と知恵

 
■ボールコントロールの知識

 

 

ボールコントロールは、ボールの方向、回転、スピード、高さ、距離5つの要素から構成されており、この5つの要素は、ボディワーク、ラケットワーク、フットワークにより生み出されます。

 

 
 
■ボールの方向

 

ボールの方向をコントロールするには、おもに、1)ラケット面の向き、2)ラケットスイングの方向(インサイド・アウト、アウト・サイド・イン等)を調整する必要があります。

 

 

■ボールの回転

 

ボールの回転には、大きく分けて、フラット、トップスピン、アンダースピン、さらにサイドスピンがある。これらのボールの回転をコントロールするには、おもに、1)ラケット面の角度、2)ラケットスイングの方向を調整する必要があります。

 

 

■ボールのスピード

 

スピードをコントロールするには、1)ラケットスイングの大きさ、2)ラケットのスイングスピードを調整する必要があり、ボールスピードを調整する能力は、ボールコントロールの中でも身につけることが難しい要素のひとつです。

 

 

■ボールの距離

 

ボールの距離をコントロールするには、1)ラケットスイングの大きさ、2)ラケットのスイングスピード、3)ラケット面の角度、4)ラケットスイングの方向を調整する必要があります。

 

 

■ボールの高さ

 

ボールの高さをコントロールするには、1)ラケット面の角度、2)ラケットスイングの方向を調整する必要があります。

 

 

参考資料:テニス指導教本

 

 

■ボールコントロールの知恵

 

 

ここでは、ボールコントロールの要素別に、ラケットワークを中心に解説しています。しかし、テニスコーチは5つのボールコントロールの必要性を戦術的に理解しなければなりません。

 

オープン攻撃には、左右に打ち分けるボールの方向とボールのスピードが必要です。さらに、ショートクロスを混ぜるにはボールの方向(角度)回転と距離も必要になってきます。

 

安定したボールを打つには、ボールの回転と高さ、距離も重要です。相手を追い込むには、ボールの距離を深くすることや、トップスピンロブで深く高く打つことなどボールの距離、回転、高さなどを複合して使うことです。ドロップショットなども、ボールの回転、距離、高さが必要です。

 

このように、戦術をイメージした練習を重ねることでボールコントロールが自分のものになるのです。選手を中心に指導しているテニスコーチには、もう一つ忘れてはいけないボールコントロールがあります。

 

それはバウンド後のボールのコントロールです。バウンド後にどれだけ跳ねるのか、滑るのか、伸びるのか、止まるのかなどを、コントロールできる感性がある選手は幅のあるテニスができるのです。

 

 


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