スポーツビジョンの視覚能力について

視力の種類

 

1、静止視力
一般的な視力のことで、見る対象も自分も静止した状態の視機能のことです。スポーツでは両眼視力が1.2以上が良いとされますが、イチロー選手はオリックス時代に0.9以下という話もあります。

 

2、動体視力
動いているものを正しく見極める能力ですが、動体視力には縦と横の2種類あります。

 

・KVA(縦方向動体視力)
目の前に近づいてくるものを見極める能力

 

・DVA(横方向動体視力)
目標物が水平方向に移動するのを見極める能力

 

3、眼球運動
顔は動かさないで視線だけで動くものを捉える能力
テニスでは軸やバランスを保つためには必要な能力です。

 

4、コントラスト感度
明るさの違いを識別する能力で、フェンスや天井がボールの色に近い時などの見極める能力
テニスではテント式のインドアなどでボールの見にくさを解消できます。

 

5、深視力(距離感)
目標に対する距離感で、両眼の視力バランス及び視差による相対的な位置を認識する能力
テニスの中では一番必要不可欠な能力です。理由の分からないミスをする時は深視力の能力を調べてみることが重要です。

 

6、瞬間視力
瞬間的に目標を見極める能力、必要な情報を瞬時に認識する能力
テニスでは判断が遅い場合、瞬間視のトレーニングが必要になります。

 

7、眼と手の協応動作
視覚情報をもとに手や身体を素早く動かす能力
テニスではボールをスイートスポットで捉えられる能力や、周辺視で目標を捉える能力が関係します。

 

その他、テニスでは輻輳と開散能力も重要で、ラリーを追いかける能力です。スピードについていけない場合は輻輳と開散の眼球動作が遅いと考えられます。


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