■テニス選手に必要なテーピングの知識
@−テーピングの原則
テーピングの原則とは次のようなものが挙げられる。
@救急以外はアンダーラップを巻く。
Aテープとテープを繋ぐためのアンカーを最初に巻く
B力を入れると痛みが出る方向と逆の方向に関節を固定して筋に力を入れた状態にしてテープを引く。
C再びアンカー。
D伸縮性のあるテープで部位を補強。
A−テーピングの部位別方法と注意点
1.手首
手首の手の甲側や小指側で手首を反らせると痛む場合に、手首を反らさないようにブロックする。
2.足関節
足首の捻挫は足の裏が身体の内側のほうへ向いてしまう内反捻挫がほとんどである。テープを巻く際は足首をしっかり背屈して力を入れておく。力が入ってないとテープで足首をしめすぎて、しびれや血行障害、それに伴う痛みを起こす危険性があるので注意する。
3.アキレス腱
アキレス腱の痛みは、足関節が強く背屈して体重が加えられる動作の繰り返しで発生するのでテープを巻く際は足関節をやや底屈させる。
4.膝
雨上がりなどでコートが濡れて滑りやすくなっていると、スリップしないように足を踏ん張る力を加えてボールを打つようになる。そのときに膝の内側に力が入りねんざしやすい。膝の内側の痛みが再発しないように予防するテーピングをする。
5.肘関節
いわゆるテニス肘の内側型および肘関節の後ろ側の痛みを予防する方法の一つで、テーピングをする際は肘関節をやや曲げた状態で始めて完成させる。
6.腰
腰痛の原因や種類はたくさんあり、一定の方向を制限するだけでは痛みを予防できない。もしテーピングをする際はあくまでも応急処置として考える。
参考資料:テニス指導教本