ミスに鈍感になるな
頑張って練習しているのに成績が出ない、試合に勝てない選手の共通点は「ミスに鈍感」なことです。ラリー練習をしていても、凄いボールを打ったかと思えば簡単にミスをしています。
これは、自分のナイスショットだけが印象に強く残り、ミスをしたことがあまり印象に残らないような練習をしています。つまり、ミスをした時に、しまったと思う気持ちが弱いのです。このような選手は強くはなりません。なぜなら、原因を探して修正しようとは思わないから同じミスを繰り返すのです。
では、なぜそうなるのでしょうか？それは練習を練習としてしかやっていないからです。練習は試合のようにやらなければならないはずです。ところが、このように「ミスに鈍感」な選手は試合を想定した練習がどのようなものか分かっていないのです。
試合のように練習する。言葉では簡単ですが、実行するには考え方を修正する必要があります。例えば、練習では素晴らしいボールを気持ちよく打っている選手がいます。ところが、試合ではミスをし始めると止まりません。「なぜ、練習で打てるのに試合では打てないのか」を自問自答しながら自分から崩れていきます。
理由は簡単です。プレッシャーを受けることを考えていない練習をしているからです。試合では考えることがたくさんあります。相手のボール、ポジション、太陽、風、ポイントカウント、ゲームカウント、などさまざまです。これらを考えることはすでにボールだけに集中出来ていないことなのです。
練習はボールだけに集中できるから良いボールが打てているのです。ノンプレッシャーではプロ級のショットを打つ選手も数多く見受けられます。しかし、本当に強い選手はそうはいません。なぜなら、自らプレッシャーを作りながら（試合の想定をしながら）練習を行うこと、自分を自分で追い込む練習ができることが条件だからです。