気づきと閃き

 

指導者に必要なものとして「気づき」「閃き」があります。ここでは指導の現場をイメージしてこの2つを(同じと捉えているかもしれませんが)比べてみます。

 

 

気づきとは、今までの勉強でいうと「オートクライン」と言えるかもしれません。コートで選手に説明している時などに、「あっ、そういうことか!」と自分自身の言葉に自分自身が気づくセルフコーチングと理解することができます。

 

 

感覚的には中心視で見えていることを話していると、周辺視で見えているものが突然繋がって「気づき」になるという感じです。つまり、中心に集中しているとだんだん周りのことも見えてきた瞬間に起こる「ゾーン」に入ったようなすべてが見える状態と言えます。

 

 

「閃き」「気づき」のようにつながった感覚ではなく、突然降りてきます。例えばA選手のボレーを指導している時にB選手のサービスのポイントが「ピン」とひらめくという感じです。

 

 

「気づき」は一点集中状態から集中が深くなったときに起こり、「閃き」は集中とリラックスを繰り返している時に起こります。

 

 

あくまでも個人の感覚ですので人によっては「気づき」「閃き」逆かもしれませんし同じかもしれません。適当なことを書いていると思われるかもしれませんが、共通していることは指導に集中していなければどちらも起こらないということです。

 

 

もう一つ大事なことは、「気づき」「閃き」が起こった時は選手の理解も一気に進むということです。「心技体視のトータル思考」で書いていますが、指導者の気づきが選手の気づきを引き出すのです。

 

 

気づきを生むのが集中力ならば、気づきを引き出せたということは指導者の集中力が伝播したということです。

 

 

つまり「気づき」や「閃き」がある練習は、指導者の集中力が高いということになります。選手に気づきを起こさせることの出来る指導にチャレンジして下さい。

 


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