テニススクールの普及と強化とは

 

テニススクールにおける普及と強化は一般ジュニアスクールと、プレイヤーズコース(選手コース)などと呼ばれる強化のジュニアスクールという2つのコースで分けて行います。(大手のスクールでは一般ジュニアしかやっていない所も多くあります)

 

 

基本的には一般ジュニアスクールは普及コース、選手コースが強化コースとなります。通常は一般ジュニアスクールでレッスンを受けている生徒から、能力がありそうな子供に声をかけて試合出場を促し、また、選手コースの予備クラスなどへの案内を出します。

 

 

最近では、プレイ&ステイで低年齢からテニスを始めるケースも多く見受けられ、これからの成長が期待されています。普及コースが増えなければ、強化コースに上がる生徒も少なくなるので、ここの受け皿を大きくしておくことがテニススクールにとって大切なポイントになります。

 

 

テニススクールの経営からしても、低年齢から始めてくれれば中学卒業までの間の継続が見込まれます。ジュニアスクールは継続率が高くテニススクールにしても大きなメリットです。

 

 

テニススクールでは小学生の高学年には試合に出させる方向で指導することが多くあります。この時期から試合の経験を積ませて、中学生である程度の成績を収めるようにしていきます。なぜなら、選手の大半は高校進学と同時にスクールをやめて学校の部活に入るケースが多いからです。

 

 

しかし、強化コースが強い選手をたくさん抱えているスクールでは、高校と提携?タイアップ?して、選手をその高校へ入れるかわりに週2〜3回はスクールで練習をさせるという条件を出していることもあります。

 

 

昔は部活に入ればスクール禁止の学校が大半でしたが、最近ではそれが無くなりつつあります。全国レベルの高校はほとんど選手をスクールに通わせたり、コーチを学校に招へいすることが当たり前になっています。

 

 

テニススクールでは、基本的に継続は中学生までということを考えて、12歳以下、14歳以下、16歳以下のカテゴリーで成績が出るように指導していきます。もちろん、高校生クラスを作って継続の更新もしていますが、これは部活に入ると所属が高校になりますので一般ジュニアのカテゴリーとしています。

 

 

このようにテニススクールでの普及と強化の現状を述べてきましたが、これからのテニス界の発展はジュニアスクールの成長が大きなポイントになります。ここでの普及でテニス人口を増やさなければ将来的に競技人口の減少につながりかねません。

 

 

現在は、錦織ブームでジュニアスクールも堅調ですが、他競技に負けないプランやシステムを構築し、コーチの質を上げることに研鑽し、テニス全体の価値を高めることで差別化していくことが重要です。
 


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